日本高齢者大会の目的・意義


 長期にわたる自民党政権により、日本は大きな危機を迎えています。岸田首相(自民党総裁と自民党は脱法行為の裏金の責任を取らず、証人喚問にも応じず、法治国家にあるまじき事態です。アベノミクスは日本経済を停滞させ、物価高騰のもと、国民生活を苦しめています。岸田政権はアメリカ言いなりに日米軍事同盟の一層の強化を図り、憲法違反の武器輸出解禁をおこないました。社会保障制度を解体し、軍事を優先する今の日本はまさに「新しい戦前」を迎えています。

 3年に及ぶコロナパンデミックの中、高齢者は入院もできず自宅療養を強要され、尊いいのちを失いました。今年元旦の能登半島地震では寒冷な体育館での避難生活を強いられ、地震•津波から助かったいのちを失う事態となっています。日本は政治も経済も世界から遅れ、人権も後進国、高齢者も若者も平和に豊かな生活を営めなくなっています。

 高齢期は誰もが迎える人生の時期です。高齢者の人権が尊重される社会は、若者や現役世代、すべての人々の人権が保障される社会です。その人権を保障する義務が国にあります。そして憲法は不断の努力を国民に求めています。平和と社会保障のたたかいの歴史を担ってきた高齢者の役割は一層大きなものになっています。

 高齢期運動と高齢者大会は、高齢期の願い、要求を実現するための車の両輪です。日本高齢者宣言の旗を掲げて、運動を一層前進させていきましょう。

 ① 戦後80年を2025年に迎える今年、日本を「新しい戦前」にさせない、そして世界から戦争をなくす運動を大きくしていく大会

 ② 年齢による差別を若い世代とも連帯してはね返す大会

 ③ 全国各地の運動を学び、語り、交流し、根を張った高齢期運動をつくる契機になる大会